中村一義『十』
十
※すべて個人の感想です。
下総神崎までの
電車で聞いたアルバムは
中村一義さんの『十』
前作から4年ぶりで
デビューアルバム『金字塔』
のように今回は全部中村一義さん
1人で制作したとのこと
1人で作ったから時間かかったのかな?
と思ったけど
考えてみたら
毎回アルバム出すまで時間かかってたなぁ
と思いアルバムを聞きました
『十』
タイトルの『十』は
中村さんにとって
100sでの作品も含め10作目で
『十』は文字通り
「10」でもあり
「自由」
「すべて(十分)」
十字架の象徴の「死」「永遠の生命」
斜めにすると「バツ」
など色んな意味合いが込められてるとのこと
叶しみの道
中村さんのアカペラで始まる
叶しみの道
中村一義さんのアルバムを
久々に聞きましたが
1曲目から
中村さんの世界観で
独特な歌詞
歌詞を見ずに最初聞いたので
改めて歌詞を見てみると
「?」がついていたり
中村さん独特の韻の踏み方だったり
中村さんの歌詞は
「?」がつくのが多いので
歌詞を見て聞くとより楽しめるアルバムと
感じました
「どう?」などこちらに問いかけてくる
歌詞が多い気がしますね
それでいいのだ!
2曲目は『それでいいのだ!』
バカボンみたいですが
バカボンは関係なさそう
ちなみに10年前には出来上がっていた
曲とのこと
この曲聞いて
何かの曲に似てるなぁ〜
とずっと感じてたのですが
デビューアルバム「金字塔」の
『いっせーのせ』かなぁ?
中村さんもインタビューで
もう一度デビューアルバムを作った感じ
というようなことも仰ってたみたいなので
それが『いっせーのせ』と何となく被って聞こえたのかな
と思いつつ
曲の最後には
1から10まで数えて
そのまま次の曲
アルバムタイトルにもなってる
『十』に
こういう中村一義さんの
曲の繋げ方は
どのアルバムも好きです
『十』『神YOU』と続いて
『すべての馬鹿き野郎ども』で
しんみりと聞かせてくれます
すべてのバカき野郎ども
4曲目までの中村さんっぽい
曲調から急に変わり
死を思わせるフレーズがあったりと
世界が変わった感じになります
あとから知ったのですが
この曲は亡くなられた
ヨースケ@ホームさんのことを
思って作られた曲だそうです
ここくらいから何か勝手に
今の世間の状況と
重ね合わせちゃいながら聞いちゃったんで
勝手に別方向で解釈しちゃってるんですが
次の『レインボウ』
その次の『イロトリドーリ』
と続いていく感じ
歌詞の内容など
今の世の中で感じることなどが重なってしまいました
スターズ
このアルバムに感じることとして
最初の『叶しみの道』の
最初に歌っている
哀しみだったり
どん底感。
地獄と言わずに
『ド』をつて『ド地獄』
というとこ
中村さんっぽさを感じます
『スターズ』というタイトルで
思い浮かんだのが
『セブンスター』
セブンスターでも
中村さんの中での
劣等感というか
そういったものを
今回でも感じられる作品となっておりました
そんなアルバムで感じていたどん底感を
このスターズで
夜空の星を見上げることにより
視線を変えてくれます
イース誕
最後の曲の前の
ブリッジ的な曲?ですが
また『?』な感じで
疑問を呈してくれます
愛にしたわ。
そして最後の曲『愛にしたわ。』
このアルバムの最後の曲に相応しく
他の曲で落としていった
布石を拾っていくように感じました
3曲目の『十』で
君がいるだけで光が射す
といっています
アルバムのタイトル『十』は
十字の意味も含まれていると
言っており、ここで『十字』というワードが出てきます。
君がいれば光が射す。
ではその君はどうなのか?
その君も僕がいれば光が射す。と
そう感じてくれれば
二本の光が射し、
伸びた光が重なり
その重なった十字の中央のところ
そこを愛にしたわ。と感じます。
最初の『叶しみの道』で言っていた
今日終わったこの日から始めればいい。
哀しみを忘れずに、また今日から始める
と歌っていることに対して
『愛にしたわ。』では
今日終わった日から始まるものは
愛にしたわ。と言っています
この曲を聞いていて
全部がスーッとしていく感じになりました
『愛にしたわ。』というタイトルも秀逸で
「愛にする」と言い切るわけでもなく
「愛」という簡単なタイトルにする訳でもなく
「愛にしたわ。」と
このアルバムの十曲の最後に
自分の中でそれを「愛にしたわ。」と
答えを出してくれた感じ
歌詞カードを見ると
最後に「わ」を「〇」と
表記しています
「愛にしたわ。」の「わ」は
「〇」でもあるのかなと
アルバム『十』は
『✕』とも読めるとなると
最後に「〇」にした感じなのかも
中村一義 「愛にしたわ。」 Music Video (Full Ver.)
中村さんのアルバムは
収録時間が長い印象がありましたが
今回のアルバムは
凄く短く
でも中身はギュッと詰まったような
とても濃いアルバムだったように感じます。
中村一義『十』
素敵なアルバムでした